サイトマップ

洋紙と和紙の違いって?
そもそも紙は中国で発明されたのが始めといわれており、それがヨーロッパや日本に伝わったとされています。

ヨーロッパの紙ーつまり洋紙は木の幹を細かく砕き、薬品を浸透させる事で繊維状に分解させて紙の原料となるパルプを作ります。パルプの繊維は大変細かく、強度を出し紙に仕上げるまでににさまざまな薬品が使用されています。きめが細かくつるつるした手ざわりが特徴で、大量生産が可能なため日本で最も普及しています。

一方、日本の紙ー和紙は各地によって様々な原料がありますが、楮、三椏、雁皮などが主な原料です。(玉紙の原料は、その中でも一番の強靭さを持つと言われる楮)これらの原料を熱湯でゆがき、繊維を抽出していきます(写真1)。その繊維は長く、からみ合う事で強度が出ますが、安定させるためののりの役目をするトロロアオイ(写真2)の根っこを加えます。トロロアオイはハイビスカスと同じアオイ科の植物で、漢方薬にも使われます。(胃腸や粘膜系に効果があるとか)
大量生産はできませんが、現在では、皆さんが和紙と聞いてイメージされる手漉き以外に機械での生産が可能になり、生産力もアップしています。

    
写真1           写真2


ピカソが愛した紙
越前和紙の産地には和紙づくりのすぐれた技術を持つ人々が多くいらっしゃいます。
人間国宝である岩野 市兵衛さんが生み出す越前生漉(きずき)奉書は洋紙の原料である木材パルプなどを混ぜず、和紙の原料である楮(こうぞ)のみを使用している。伝統の技法にこだわり、薬品は一切使用せず、全ての工程を職人の手作業のみで作りあげています。かの巨匠パブロピカソがこの越前生漉奉書を愛用したという話は有名で、浮世絵木版・現代版画といった芸術の分野で世界中で愛用されています。